返還時にレプリカも…14金製の福井県議バッジ、金メッキ製に 議会局が検討、貸与から交付も

福井県議の14金製バッジ。メッキ製への変更が検討されている

 福井県議引退時などに県議会局に返還された14金製の議員バッジにレプリカが含まれていた問題で、県議会局がバッジを14金製から金メッキ製に変更し、貸与から交付に見直すことを検討していることが11月28日、分かった。金価格の高騰などが要因。各会派での議論を経て決定し、適用は次回改選時となる見通し。

 14金製のバッジは、初当選時に貸与している。今年4月の県議選で初当選の議員に貸与したバッジは、1個7万1500円。

⇒福井県議会の議員バッジは1個7万円、北陸3県で最高額

 県議会議員記章規程では、議員辞職や任期満了による引退、死去した際などに返還することが定められている。議員互助会が販売するレプリカ(1個3850円)を自費で購入し、使用する議員もいる。

 県議会局によると、返還されて保管している71個のうち10個がレプリカで、うち5個は返却者が判明した。いずれも紛失したと説明している。

⇒【写真】14金製の議員バッジと金メッキ製のレプリカバッジを比較

 議員バッジについては、金価格の高騰で全国的に素材の見直しが進んでいるという。県議会局はこうした現状を踏まえ、金メッキ製のバッジを任期ごとに県議に交付する案を検討。紛失した場合は、実費での購入とする。現県議に貸与している14金製バッジは、次回の改選時に返還を求める。

 各会派から承認が得られれば、現県議の任期中に規程を改正し、次回改選時に施行する方針。

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