「今年は季節性でなく通年性」インフルエンザの流行“警報レベル”に コロナ禍で免疫持っていない子どもが増加か=静岡県

静岡県は11月30日夕、緊急の記者会見を開き、インフルエンザの流行が警報レベルに達したと発表しました。

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<静岡県感染症対策課 塩津慎一課長>
「警報レベルの基準値となる定点あたりの患者報告数30人を超えました。2002年以降で最も早い時期での警報入りと並ぶ形になります」

県によりますと先週、確認されたインフルエンザの患者数は、1医療機関あたり、30.96人で警報レベルの30人を超えました。

小・中学生の間で特に感染が拡大していて、県はその理由として、コロナ禍の3年間にインフルエンザが流行せず、免疫を持っていない子どもが増えているのでは、と分析しています。

<静岡県感染症管理センター 後藤幹生センター長>
「これまでは冬場の季節性となっていましたが、2023年は9月から注意報レベルとなり、秋から始まっている。年明けの2月、3月にB型に入れ替わって増えてくれば、3月、4月になってもB型が春にも流行っている状況が続いて、学校が長い休みになる7月の前ぐらいまでだらだら続く可能性がある。2023年シーズンは季節性でなく、通年性のインフルエンザの可能性がある」

県は3種類のインフルエンザウイルスに効果的なワクチンの接種を呼びかけるとともに、マスクの着用や手洗いの徹底を呼びかけています。

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