【中国】豊田合成、仏山市のエアバッグ工場稼働[車両]

豊田合成は11月29日、広東省仏山市でエアバッグなどセーフティーシステム製品を生産する新工場の開所式を開いたと発表した。中国の安全規制強化によるエアバッグの需要拡大に対応する。投資額は約5億元(約103億円)。年産能力は非公開。

新工場は8月に生産を開始し、今回の開所式を機に本格稼働した。生産品目はエアバッグ、ハンドル、ポップアップフードアクチュエーター(車両が歩行者と衝突するとボンネットを持ち上げ、エンジンなど硬い部品が歩行者に当たらないようにする安全装置)となる。主にトヨタ自動車やホンダの合弁自動車メーカー向けに供給する。

新工場は豊田合成のグループ会社、豊田合成(仏山)汽車部品の第2工場で、豊田合成のセーフティーシステム製品の生産拠点としては中国4カ所目となる。新工場は環境設備として太陽光発電パネルを備え、工場の一部電力を賄うことができる。

豊田合成の担当者によると、中国では近年、自動車の安全面に関する法律や安全評価基準が強化されていることから、エアバッグの搭載量が増えているという。

豊田合成は2030年度(31年3月期)のエアバッグの生産量を22年度(23年3月期)の1.5倍とする目標を掲げており、今回の新工場稼働は目標に向けた動きの一環となる。

仏山市で本格稼働した豊田合成のエアバッグ工場(同社提供)

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