ヒビノ<2469>、映像ソリューション事業のエヌジーシーを子会社化

ヒビノは、映像ソリューション事業のエヌジーシー(東京都江東区。売上高22億6000万円、営業利益7300万円、純資産6億9600万円)の全株式を取得し、子会社化することを決めた。音響・映像機器事業の拡大が狙い。取り扱い商品の重複が少なく、得意とする技術領域も異なることから、相互補完関係が見込めると判断した。取得価額は非公表。取得予定日は2023年12月1日。

エヌジーシーは1985年設立で、双日傘下の日商エレクトロニクス(東京都千代田区)が全額出資する。放送局・映像制作業界向け映像編集制作システムと、超高精細LED(発光ダイオード)ディスプレーを中心とする大型・中型映像表示システムを主力商品とする。

一方、同社を傘下に収めるヒビノは建築音響の設計・施工、コンサート・イベントの音響・大型映像サービスなどを主力としている。

全国各地で進むスタジオ・アリーナの建設や、大阪・関西万博の開催を背景にLEDディスプレー市場の拡大が予想されるほか、屋外、商業施設、交通機関でのデジタルサイネージ(電子看板)の需要が広がっている。こうした成長機会を着実にとらえるために、受注体制を強化する。

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