電子カルテの機器に不具合か 2時間かけて抗がん剤投与に来た患者も診療受けられず 広島大学病院 システムトラブルで診療中止

広島大学病院は午前中に発生したシステム障害の影響で、きょうの診療を中止しました。

広島大学病院によりますと、午前9時半ごろから電子カルテが使えなくなるなどのシステム障害が発生しました。広島大学病院では、システムが復旧しないことから、11時半ごろにきょうの診療を全て中止するとアナウンスしました。また次の診察予約は来週月曜日に手続きしてほしいとしています。

病院内は一時、受付の端末前に長蛇の列ができるなどして、ごった返しましたが、きょうの診療が中止となり、患者らは病院を後にしました。

患者たち
「受付のところがすごい行列で、なかなかコンピューターが動かないのでしょう。診察券は受けるのですが、そのあとは作動しない」

「もうどうしようもないですよね。島根から来た、2時間かけてきた。こういう日にはまってしまって。夫は抗がん剤を打たないと行けないんですが、打てなくなったので、(島根に)帰ります」

広島大学病院によりますと、電子カルテシステムの機器に不具合があったとして、復旧作業をおこなっているということです。

広島大学病院は2013年9月に建設した新診療棟を開院し、同時に利用をスタートさせた電子カルテシステムで運用を続けてきましたが、これまでこのようなトラブルはなかったということです。

広島大学病院は、「多くの患者さんや関係各位に大変ご迷惑をお掛けしていますことを、深くお詫び申し上げます」としています。

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