「静岡のすごさがこの一皿に詰まっている」参加費は1人4万4000円!前田尚毅さんプロデュースの特別な食事会に密着「“日本一の高低差”が育んだ食文化を知ってほしい」

日本一高い富士山と日本一深い駿河湾の両方を持つ静岡県。“日本一の高低差”が育んだ食材を楽しむ1日限定の食事会が行われました。参加費は1人4万4000円。一体、どんな料理が並んだのでしょうか。

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静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社で開かれた1日限定の特別な食事会。世界の料理人が注目する焼津の「サスエ前田魚店」店主・前田尚毅さんが総合プロデュースしたこの食事会では、静岡と新潟のトップシェフ4人が13種類の料理を振る舞いました。

2部制で開かれた食事会に入れるのは、わずか30人。参加費用は1人4万4000円です。

梅ヶ島のワサビの葉を添えた鹿肉や静岡県内で収穫されたニンジンやゴボウなどを盛り合わせた『野菜の料理』。

キンメダイのローストには、駿河湾でとれた魚のだしやイカスミでつくったソースが添えられています。

この食事会を開催した背景には、“日本一の高低差”が育んだ静岡の食文化を知ってほしいという思いがありました。

富士山の麓・富士宮市でカブを育てる坂尻啓さんです。

<生産者 坂尻啓さん>
「上が紫で下が白い。甘くて、何でも合うと思います。火を通しても、そのままでも」

坂尻さんの畑では、1か月で数千個のカブが収穫されますが、すべてが売れるわけではなく、買い手がつくのは7割から8割ほどだといいます。

<生産者 坂尻啓さん>
「和食でも洋食でも、一般の家庭でも、もっと使ってもらえたらいいなという気持ちはありますね」

静岡県が推進する”ガストロノミーツーリズム”とは、土地の食文化を楽しみながら旅をすることです。

30人限定の食事会に訪れた県内外の参加者は、質はよいのにあまり知られていない静岡県産の食材を楽しみました。

坂尻さんが育てたカブも『アオリイカの握らないお寿司』と『野菜の料理』に使われました。

<参加者>
「カブの甘みとイカのおいしさがあって、おいしいです。なかなか普段知ることのない静岡の食材だったり、野菜だったりを知れて勉強になります」

<参加者>
「この季節でもこれだけ品種が集まるというのが静岡のすごさだなというのが、この一皿に詰まっている」

<「サスエ前田魚店」前田尚毅さん>
「日本で一番食材が多い県が静岡県。もっと自分たちのものに自信を持って、それに甘んずることなく、探求心でもっとおいしさを上に持っていけたら、多くの人が訪れると思う」

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