J3初年度の奈良がMF片岡爽との契約満了を発表 「14202人が集まった日、昇格した日、優勝した日の景色を忘れることはありません」

今季限りで退団となった片岡[写真:©︎J.LEAGUE]

奈良クラブは1日、MF片岡爽(31)との契約満了を発表した。

片岡は筑波大学を経て2015年にFC今治でプロキャリアをスタートし、2019年には期限付き移籍で藤枝MYFCに加入。2020年に完全移籍へと切り替わったが、シーズン終了後に退団し、2021年は当時日本フットボールリーグ(JFL)の奈良クラブへと加わった。

昨シーズンはJFLで21試合に出場し、チームの優勝と昇格に貢献。クラブにとってJ3初年度の今シーズンは、リーグ戦27試合に出場していた。

片岡はクラブを通じてコメントを残している。

「契約満了により、今シーズンをもって奈良クラブを退団することになりました。関わってくださったすべての方に感謝しています」

「3年前、『奈良にJリーグを』という強い覚悟と決意を持ってここへ来ました。結果を求めながら、みんなで足を運んで呼びかけ、それが少しずつ確実に広がっていき、地域の方々と一体となり盛り上がっていくその渦の中にいられたこと、体感できたこと、本当に楽しかったです」

「ロートフィールドに14,202人が集まった日、昇格を決められた日、優勝できた日。あの景色を忘れることはありません。また良い時も悪い時も、前向きな声をかけ続けてくれるファン・サポーターの皆さんがこのクラブの自慢です。選手はすごく助けられていて感謝しています。そして20番のユニホームを着たり、僕のフラッグを掲げてくれていた皆さん。すごく嬉しかったです。ありがとうございました」

「まだまだより高みを目指して、奈良の皆さんと一緒に歩みたかったという想いはありますが、どんな時も僕がここでできることは全てやってこれたと思うので、何も後悔はありません。3年間、本当にありがとうございました」

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