小中学校の「いじめ・体罰・セクハラアンケート」個人情報が漏洩 生徒配布プリントに誤ったQRコード掲載・・・教育委員会が保護者に謝罪 広島

1日、東広島市教育委員会は、市立小・中学校の保護者に向けたアンケート調査について、回答状況が他の保護者にも閲覧できる状態になっていたと明らかにし、保護者説明会を開いて謝罪しました。

東広島市教委によりますと、11月30日から12月1日までの間、市立福富小・中学校の全校生徒の保護者に向けた「いじめ、体罰、セクシュアルハラスメント等に係るアンケート調査」について、オンライン上で回答状況の一部が閲覧できる状況になっていたということです。

漏洩した可能性がある個人情報は、オンラインでアンケートに回答した保護者の氏名、その世帯の子ども数、「46件」という回答数です。

27日に生徒に配布したアンケート依頼文書に、誤って編集者用のリンク先QRコードを記載したこと、30日に担当の教職員が他の職員と回答状況を共有しようと、誤って編集権限を「リンク先を知っている全ユーザー」に引き下げたことが原因だということです。

1日、保護者から学校への指摘で発覚し、リンク先はすでに削除されたということです。

アンケートは保護者に生徒がいじめや体罰・セクハラを受けているかどうかなどを問うもので、100世帯に配布されましたが、市教委は回答内容については漏洩はなかったとしています。

学校と市教委は1日夜に保護者説明会を開いて謝罪したということで、江口和浩・学校教育部長は「あらためて個人情報の重要性、児童生徒の安全安心に対する意識を持ち、信頼回復に努めたい」としています。

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