ラーメン・そば、もっと応援して 県がファンクラブ創設へ

 本県のラーメンとそばを全国にPRするため、県は今月、交流サイト(SNS)上でファンクラブを創設する。今年10月には「ラーメン県そば王国」の商標登録を特許庁に出願するなど、知名度向上や消費拡大に力を入れており、本県の誇る食文化を幅広い誘客につなげる。

 ファンクラブは、県がLINEに公式アカウントを設け、本県のラーメンやそばを愛し応援してくれる人を募る。登録者には各市町村で開催されるラーメンやそばのイベント情報を発信する。来年度以降はクーポンの発行や電子スタンプラリー開催なども見据え、参加者の属性や消費行動といったデータを集め、さらなる誘客促進策に活用する。県内ラーメン店がブースを設け、食べ比べが楽しめるイベントの開催なども検討する。

 総務省の2022年の家計調査で、山形市がラーメン消費額で2年ぶりに日本一となったほか、10月の日本ご当地ラーメン総選挙では「酒田のラーメン」が初代王者となった。各地のそば街道では、そば店巡りが観光の目玉となっている。

 県内では、官民が協力してラーメンやそばの情報発信に力を入れている市町村も多く、県観光復活推進課は「市町村や各店舗と連携しながら、県内はもちろん県外へのアピールにも力を入れたい」としている。

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