音楽と地域の調和を議論 山形・創造都市国際会議

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の創造都市ネットワークに加盟している山形市などが主催する「やまがた創造都市国際会議」が29日、同市のやまがたクリエイティブシティセンターQ1で開かれ、会議の様子がオンラインで配信された。パネルディスカッションや事例紹介を通じ、音楽と地域が調和する未来について意見を交わした。

 「オーケストラと育つ街」をテーマに、山形交響楽協会の西浜秀樹専務理事、浜松市創造都市・文化振興課の間渕大晃指導主事と太田晴信主任、アデレード交響楽団(オーストラリア・アデレード市)のコリン・コーニッシュ最高経営責任者の4人が参加した。

 西浜専務理事はオーケストラを「ハブ」(中核)と表現し「地域の人同士をつなぐ装置。多様な社会を実現する存在になり得る」との持論を述べた。コーニッシュさんは「地域の人と音楽をつくることは強い絆をつくることだ」と応じた。

 パネルディスカッションに先立ち、山形、浜松、アデレードの各都市の事例紹介も行われた。

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