松の競り、威勢よく・山形 

威勢の良いかけ声で次々と競り落とされる松=山形市・山形生花地方卸売市場

 山形市の山形生花地方卸売市場で1日朝、松の競り市が全国に先駆けて開かれ、威勢の良いかけ声とともに競り落とされた。

 福島県産などの大王松(だいおうしょう)、黒松、女(め)松など約5千本が競りにかけられた。競り人を務めた橋本雄太(たけひろ)社長(46)の「さあいくら」とのかけ声に約50人の買い付け担当者が反応。早い口調で瞬時に価格をやりとりした。最高額の女松は1本、1万円で取引された。

 橋本社長は「近年は住宅事情の変化で小型の松が人気」と話す。2年前から長男の雄太社長に競り人を任せている橋本彼路士(ひろし)会長(76)は「今後、年越しの縁起物がどんどん出荷されるので、家などに飾ってもらい良い新年を迎えてほしい」と話す。同市場では8日にセンリョウ、15日にウメやナンテンの競り市が行われる。

© 株式会社山形新聞社