「絶対勝利」「オレンジの旗に、声にすべての思いを込める」いざ J1復帰へ!清水エスパルス“国立決戦” 2万人オレンジサポーターも大集結【J1昇格プレーオフ決勝】

泣いても、笑っても、最後の1試合。ならば、必ず勝って静岡に帰る。
J1昇格残り1枚の切符を掛けた「J1昇格プレーオフ」決勝、東京ヴェルディ(リーグ3位)対清水エスパルス(リーグ4位)が12月2日、東京・国立競技場で行われる。

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エスパルス側に用意されたという約2万枚のチケットはすべて完売。勝って、1年でのJ1復帰を決めたいオレンジ軍団を後押ししようと、国立競技場周辺には前夜からサポーターが集まり始めたという。

「絶対勝利、勝つしかない」と繰り返したのは、現在は首都圏で仕事をするという静岡県御殿場市出身の仲井海斗さん(25)と藤沢寿気さん(26)。「相手は僕たちが生まれる前からライバルだったチーム。感慨深いがあるが、勝つしかない」。願う展開は「1‐0でもいいができれば安心してラストを迎える展開がいい」。

午前7時半に静岡市清水区の自宅を出発したという古川温美さん(54)、恵里さん(25)親子は「複雑な気持ちで緊張しているが、絶対に勝ってくれると信じている」と言葉に力を込めた。会場に駆けつけるかどうか正直迷っていたというが、「いてもたってもいられなかった」とチケットを購入。

チーム創設時からのファンだという温美さんは「不安で昨晩は眠れなかった。複数点を取ってもらい、安心して見届けたい」と小旗を持つ手に力を込めた。恵里さんは「カルリーニョスがゴールした試合は負けていない。先制点を決めてほしい」とチーム得点王の活躍に期待を寄せた。

静岡市から車で訪れたという主婦鷲巣達子さん、長女斉藤星香さん、孫の斉藤大桜君(8か月)=静岡市駿河区=は「朝5時に出発しました!絶対に勝って、J1へ!それだけ」と意気盛ん。鷲巣さんの息子は小学時代、西沢健太選手と同じカワハラFCに所属し、一緒にプレーしていたという。「前半すぐに先制できれば」と勝利を願った。

入場ゲートの前で試合前からオレンジフラッグを振っていたのは、サポーター歴30年の会社員高橋宏宜さん(37)と、息子の一惺君(焼津豊田小2年)=焼津市=。期待する選手に乾貴士選手を挙げ、「プレーを見ていてこんなに面白いのは小野伸二選手以来」と笑顔。「勝ってくれれば何でもいい。拮抗した試合になると思うので、早く先制して逃げ切ってほしい」と思い描いた。

「カルリーニョスジュニオ選手のゴールで、J1復帰を決めてほしい」と願うのは、浜松市の室田純華さんと袋井市の高橋美琴さん。決勝戦、サポーターは1人1本、オレンジ色の旗をもって選手たちを後押しすると決めた。「一生懸命後押しする」彼女たちもオレンジ色の旗を握りしめていた。

「国立をオレンジ色に染めて、選手たちの背中を押す。声に思いを込めたい」と語るのは、都内に住む野口匠さん(23)と梅原瑞花さん(24)。オレンジ色のユニホームを身にまとい、準備万端。願うはただひとつ、J1復帰だ。

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