水ようかん、越前がに、焼き鯖ずし…福井の味を東京神楽坂で販売 恐竜や歴史文化も発信、20ブース出展

福井の味覚が人気を集めた「ドーンと福井in神楽坂」=12月2日、東京都新宿区の赤城神社

 福井県ゆかりの東京・神楽坂で越前・若狭の食や歴史文化をアピールする「ドーンと福井in神楽坂」(福井県、若狭湾観光連盟主催、福井新聞社共催)は12月2日、神楽坂通りなどを会場に開幕した。県内業者や観光協会が約20ブースを出展し、越前がにや焼き鯖ずしを販売したほか、恐竜などの観光の魅力も発信。北陸新幹県内開業を来年3月に控え来県を呼びかけた。3日まで。

 神楽坂は江戸期に小浜藩主・酒井忠勝が3代将軍徳川家光から土地を与えられ下屋敷を構えた。現在の神楽坂通りは、下屋敷から江戸城への登城道として整備されたという。近くの公園には「小浜藩邸跡」「杉田玄白生誕地」の石碑があり、縁を今に伝えている。

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 イベントは地元商店街振興組合の協力も得て2008年から開催。メイン会場の赤城神社境内でオープニングセレモニーがあり、県嶺南振興局の小林弥生局長と新宿区の吉住健一区長があいさつし、新幹線延伸で両地域の交流の深まりを期待した。おおい町の下区文化保存会の約20人は県無形民俗文化財「下村の獅子舞」をユーモラスに披露。福井の伝統工芸アイドル「さくらいと」もライブを行い、訪れた人を沸かせた。

 各ブースでは専用ヘッドセットを使ったバーチャル福井観光体験や、梅酒飲み比べなどが行われた。焼き鯖ずしを購入した近くの60代女性は「毎年楽しみ。ぜひ新幹線で福井に行ってみたい」と話していた。

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