最下位・横浜FCのJ2降格が決定… カプリーニのゴラッソで追い上げるも鹿島に敗戦【明治安田J1第34節】

3日、明治安田生命J1リーグ第34節の鹿島アントラーズvs横浜FCが県立カシマサッカースタジアムで行われ、ホームの鹿島が2-1で勝利を収めた。

直近6試合勝利なしと苦戦が続いている7位・鹿島は、ホーム最終戦で白星を手にしての5位フィニッシュが目標となった。0-3で敗れた前節の川崎フロンターレ戦からはスタメンを2人変更。樋口が戻ってきた他、今シーズンから加入の師岡が初先発を飾り、現役引退を発表したクォン・スンテもベンチ入りした。

対する最下位・横浜FCは奇跡のJ1残留に向け、17位・柏レイソルの敗北を願いつつ大量得点での勝利を目指した。前節の湘南ベルマーレとの下位直接対決は0-1で落としており、その試合からは5人入れ替え。両ウイングバックは山根と林に代わり近藤と橋本健人が務めた。

立ち上がりからボールを保持し、両サイドからゴールに迫った鹿島は18分に先制する。自陣でマイボールとすると佐野が持ち上がりカウンターを発動。左ポケットの師岡のループシュートは必死に戻ったマテウス・モラエスがクリアしたが、詰めていた鈴木が押し込んだ。

1点を追いかける形となった横浜FCはここから攻勢を強める。20分には前線でボールを奪ったカプリーニが自らシュートまで持ち込むと、獲得した左CKから今度はマルセロ・ヒアンがシュート。どちらもGK早川のファインセーブに遭った。

25分にもセットプレーから横浜FCに決定機。鹿島陣内右サイドでFKを得ると、カプリーニのクロスにマテウス・モラエスが頭で合わせたが、惜しくもゴール左に外れた。

その後もアウェイチームがチャンスを作り続けたが、徐々に鹿島がペースを取り戻す。41分には左サイドに抜け出した師岡のグラウンダークロスに松村が合わせ、リードを2点に広げた。

まず1点を返したい横浜FCは、ハーフタイム明けから坂本に代えて伊藤をピッチに送り出す。しかし、後半も立ち上がりから鹿島がゴールに迫り、再びネットを揺らす。

50分、速攻から右サイドへ展開すると、松村のクロスに反応した鈴木が高い打点のヘディングシュートを放つ。これが右ポストに跳ね返されると、拾ったディエゴ・ピトゥカが左足で決めたが、VARチェックの結果、主審は鈴木のオフサイドと判定。ユニフォームを脱いだピトゥカは無駄にイエローカードをもらってしまった。

その後も鹿島が優位に試合を進めるが、カプリーニの個人技で横浜FCが1点を返す。63分、敵陣中央でパスを受けると振り向きざまに左足を振り抜き、強烈な無回転シュートがゴール右隅に突き刺さった。

1点差に詰め寄った横浜FCは76分にも三田の惜しいシュートが飛んだが、わずかにゴール左へ。逃げ切りたい鹿島は85分に昌子を投入し、5バック気味の布陣へと変更する。

このままリードを維持して試合を終わらせた鹿島は2-1で勝利。敗れた横浜FCはJ2残留が確定した。

鹿島アントラーズ 2-1 横浜FC
【鹿島】
鈴木優磨(前18)
松村優太(前41)
【横浜FC】
カプリーニ(後18)

© 株式会社シーソーゲーム