グリーフサポート普及へ、山形支部開設 米沢で記念講演

グリーフサポートの意義などを話す須田真由美支部長(左)と橋爪謙一郎代表理事=米沢市・伝国の杜

 大切な人を失った悲しみを抱える人を支え、思いを受け止める「グリーフサポート」の普及につなげようと、グリーフサポート研究所(東京、橋爪謙一郎代表理事)が山形支部を立ち上げた。同研究所として全国初の支部で、開設記念の講演とトークセッションが3日、米沢市の伝国の杜で行われた。

 グリーフは「深い悲しみ、悲嘆」などの意味。新型コロナウイルス禍で大人数による葬送が困難となり、悲しみを孤独に受け止める人が増えているとの思いから、支部を立ち上げた。ナウエル(米沢市)の須田真由美フューネラル事業部マネージャー(46)が支部長に就いた。

 トークセッションでは、橋爪代表理事が「葬儀をはじめ、日本の社会を支える仕組みを取り戻そう」と、須田支部長が「支部の活動を、悲しい状態にある人が安心して暮らせる社会づくりにつなげたい」と述べた。支部は今後、置賜地域の葬祭業者や行政、医療・福祉関係者らに働きかけ、連携する考え。相談業務もスタートする。問い合わせは同支部080(4129)2829。

© 株式会社山形新聞社