「田鎖蟇目道路」早期完成願い起工式 宮古盛岡横断道路

くわ入れをして工事の安全と早期完成を願う関係者

 国土交通省三陸国道事務所が整備する宮古盛岡横断道路「田鎖蟇目(ひきめ)道路」(宮古市、延長7.2キロ)の起工式は2日、同市蟇目の整備予定地で行われた。災害に強い交通網の形成が期待され、早期完成を願った。

 国、県、市や地元の関係者25人が出席。達増知事、山本正徳市長らがくわ入れをして工事の安全を祈り、花輪小児童は獅子踊りを披露した。

 田鎖蟇目道路は既存の国道106号や閉伊川の南側に片側1車線の自動車専用道として整備。宮古田鎖インターチェンジ(IC)と宮古箱石道路の蟇目―腹帯区間を結ぶ。トンネル4カ所、橋2カ所のほか蟇目、牛伏(ともに仮称)のIC2カ所を新設し、事業費は約300億円。年度内の本線着工を予定し、開通時期は未定。

 宮古盛岡横断道路では箱石達曽部道路(9.7キロ)の整備も予定されている。

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