存続危機だった...イルミネーション今年も輝く 矢板・片岡駅前で2月18日まで 主催者解散も若手が引き継ぐ

点灯された片岡駅西口のイルミネーション

 主催団体の解散で存続が危ぶまれていた栃木県矢板市の片岡駅前のイルミネーション事業が、地元の若手有志に引き継がれた。新型コロナウイルスの影響で楽しみが減った、特に子どもたちの思い出に残るイベントにと準備してきた。2日は点灯式が行われ、来場した親子連れらが冬の風物詩の開幕を満喫した。

 2008年から年末年始の駅前を彩ってきたイルミネーションは、事業主体の片岡地区コミュニティ推進協議会が今春解散したため、補助金を助成する市などが存続へ向けた方策を模索。同地区の30、40代の経営者ら16人が10月、グループ「KATAOKA BASE」を立ち上げ、受け皿となった。

 駅西口で開かれた点灯式は子どもたちメインで行った。片岡中の女子生徒が進行役を務め、かたおか保育園の園児14人は「ジングルベル」などを合唱した。カウントダウンのかけ声で約2万3千個の発光ダイオード(LED)に光がともると歓声が上がった。親子連れらは電飾の前で思い思いに記念撮影するなどした。

 飲食ブースでの購入者を対象としたくじ引きや「ちびっこじゃんけん大会」も行われ、来場者を楽しませた。

 グループ代表でアウトドアガイド会社経営漆原邦和(うるしばらくにかず)さん(42)は「イルミネーションがなくなるかもしれないと聞き、自分たちでできればと思っていた。これを第1弾に地元の団体や市内外の人と連携し、若者を中心に片岡を盛り上げていきたい」と先を見据えていた。

 イルミネーションの点灯は来年2月18日まで。

点灯された片岡駅西口のイルミネーション
点灯された片岡駅西口のイルミネーション

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