【独自】殴られた部長、首つかまれ3週間のけが…市議が暴行、以前も暴言などパワハラか「反省している」 議長や自民会派代表も務めて当選7回 被害届を提出、警察「2人がなるべく接触しないように」(内容更新)

幸手市役所=幸手市東

 埼玉県の幸手市議会で議長を務めた経験もある藤沼貢市議(80)が1日昼、本会議の休憩中に議場で市建設経済部男性部長の首を殴打し、つかむ暴行を加えていたことが分かった。市は4日に開かれた市議会の全員協議会で、藤沼市議による暴行事案について幸手署に被害届を提出したと報告。被害を受けた部長は首を痛め、約3週間のけがを負ったという。

 関係者によると、藤沼市議は市議会12月定例会の一般質問初日の1日、休憩に入った直後、同部長の席に近づき、4日に行われる一般質問の内容を巡り文句を言い、首を殴打しつかむなどの暴行を加えた。当時、議場にはほかの職員もいた。

 同部長が直後に被害を市幹部に報告。市はこれまでも藤沼市議から暴言などのパワハラ行為があった旨の相談を当該部長から受けていたという。

 藤沼市議は4日の本会議を欠席し、全員協議会にも出席しなかった。市や議会の問い合わせに対し、暴行の事実を認め「反省している。申し訳ないと思っている」と伝えたという。

 市は暴行事案について幸手署に相談。一連の経緯を説明し被害届を提出した。2人がなるべく接触しないよう同署から助言を受けたという。同署は診断書を受け取った後、正式に被害届を受理する方針。

 藤沼市議は元同市職員で当選7回。自民会派代表だったが、4日、会派から代表を変更する申し出が議会事務局に提出された。

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