弘前実業高(青森県)のレシピ「めっ鱈キッシュ」特別賞 うまいもん甲子園 1月から都内で提供

種市さんと工藤さんが作った「めっ鱈キッシュ」(全国食の甲子園協会提供)

 11月26日に東京都で行われた「うまいもん甲子園」で、青森県弘前市の弘前実業高校の生徒2人が、津軽地方の郷土料理「たらたま」から着想を得たアイデアレシピ「めっ鱈(たら)キッシュ」で特別賞を受賞した。メニューは東京駅にあるイタリアンレストラン「ASTERISCO(アステリスコ)」で来年1月下旬ごろから期間限定で提供される予定。

 大会は全国の地方大会を勝ち抜いた9校の代表が、地元食材を使った独創的な料理を競った。一般社団法人全国食の甲子園協会が主催した。

 出場したのは家庭科学科3年の種市葉月さんと工藤菜々瀬さん。キッシュは、甘辛く煮た棒タラに郷土料理「けの汁」風の野菜と卵を合わせて焼いて作った。たらたまは干しタラを生卵に付けて食べる料理。工藤さんが、祖父が食べているのを見てキッシュを思いついた。

 大会の審査員からは「味のバランスがいい」「タラが香ばしい」と好評を得た。

 種市さんは「優勝できず悔しいが、津軽の食材のおいしさを伝えることができた」、大会前は棒タラを知らなかったという工藤さんは「キッシュを作るうちに棒タラが好きになった」と話した。

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