韓国のソウル市は4日、麻浦区合井駅—鍾路区東大門駅間(9.8キロメートル)で自動運転バスの深夜の定期運行を開始した。当面は誰でも無料で利用でき、2024年上半期中に有料化する計画だ。
自動運転バス「深夜A21」の運行時間は午後11時30分から翌朝5時10分まで。午後11時30分に合井駅と東大門駅からそれぞれ出発する2台が循環する形で運行される。通常のバスと同様に中央バス専用車道を走行する。
バスは弘大入口駅、新村駅、西大門駅など20の停留所に停車して、空席があれば誰でも乗り降りできる。ただ、安全性を考慮して乗客は着席後シートベルトを着用しなければならず、立ち乗りはできない。
車両は完成車大手の現代自動車の電気バス「エレクシティー」を改造したものが使用される。
■24年には清涼里駅まで延長
ソウル市は24年に運行区間を清涼里駅(東大門区)まで延長するほか、市の中心部と郊外をつなぐ長距離路線の開設も推進する方針だ。また、深夜だけでなく24時間の運行も目指す。