福井ー金沢の運賃320円高くなる…ハピラインふくい、乗り継ぎ運賃を発表 IRいしかわ鉄道やJR越美北線、小浜線

運賃表

 来年3月の北陸新幹線福井県内開業後、JR北陸線を引き継ぐ並行在来線会社「ハピラインふくい」は12月5日、石川県の並行在来線会社IRいしかわ鉄道やJR越美北線、小浜線を乗り継ぐ場合の運賃を公表した。福井―金沢間は現行のJR運賃の1340円から1660円に引き上げられる。初乗り運賃が重複し利用者負担が重くなるため、路線の境界駅近くは乗り継ぎ割引を導入し、引き上げ幅の平均はJR運賃の1.3倍程度に抑えた。

 乗り継ぎ割引は、乗車距離が短いほど初乗り運賃が割高になるため、境界駅からおおむね10キロの範囲で乗り降りする際に適用する。ただ、利用者数を考慮し、10キロを超える範囲でも一部適用する。

 ハピラインとJR越美北線の乗り継ぎ割引は、ハピライン丸岡―武生間の8駅と、越美北線六条―一乗谷間の4駅を結ぶ区間で適用。ハピラインの大土呂、福井両駅と越美北線六条―計石間の11駅を結ぶ区間についても、ハピライン単独で割り引く。通学定期は割引の対象駅を広げる。

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 ハピラインとJR小浜線の乗り継ぎでは学生の負担を考慮し、通学定期の割引を導入。ハピライン鯖江―南今庄間の7駅間と小浜線西敦賀―若狭有田間の10駅間を結ぶ区間で適用する。普通運賃と通勤定期は適用しない。

 越美北線、小浜線ともJRの割引は開業から5年間実施される。

 一方、ハピラインとIRいしかわ鉄道の普通運賃の乗り継ぎ割引は、福井ー動橋間、細呂木ー金沢間で適用。両社は相互乗り入れするため、県境で双方の列車に乗り換える必要はない。

 また、ハピラインふくいは5日、開業時から適用する自社区間の実施運賃を国土交通省中部運輸局に届け出た。現行のJR運賃から15%引き上げる。

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