将棋を題材にした観光振興事業の新製品披露会が6日、天童市の天童商工会議所で開かれ、天童らしい魅力が詰まった5品目を関係者がPRした。
同商議所が2018年度から取り組む事業で、23年度の新製品は(1)県将棋駒協同組合所属の職人14人が製作した書き駒、彫り駒、盛り上げ駒を1組とした「オールスター将棋駒」(2)天童高書道部が考案した新書体の将棋駒(3)仏壇のすとう(天童市)による将棋駒の形をした位牌(いはい)(4)書き師・坂本ヨシ江(雅号・江芳(こうほう))さんや大風印刷(山形市)によるゴルフボールマーカー(5)とんかつ三州屋(天童市)の新作こまカツサンド―となっている。
(2)は天童高書道部の1年生6人と阿部美江子コーチが、古代中国の書の大家・顔真卿(がんしんけい)の書法「顔法(がんぽう)」を参考にして新書体を考案。丸みと重厚感のある文字が特徴で、長岡幸樹部長は「文字にインパクトがあると思う。公式戦でも使ってもらいたい」とPRした。
(5)は19年度に開発した第1弾の好評を受け、バージョンアップ。肉の量を1.2倍の90~100グラムに増やすなどした。窪木康博代表は「これまでの『王将』の焼き印に加え、『合格』『必勝』なども準備した。受験生や地元のスポーツチームを食で応援したい」とアピールした。
同商議所賑(にぎ)わい創出プロジェクト委員会の森谷智昭委員長は「今回は若い皆さんのアイデアや異業種コラボによって生まれた製品もあった。交流サイト(SNS)などを活用し、積極的に情報発信していきたい」と語った。