「故郷に錦飾る感覚」 仲村さん、夏菜さん 来年の百万石行列へ抱負

百万石行列への意気込みを語った仲村さん(左)と夏菜さん=7日午前11時、都内

 来年5月31日~6月2日に開催される第73回金沢百万石まつり(北國新聞社特別協力)のメイン行事「百万石行列」で、加賀藩祖前田利家公役を務める俳優の仲村トオルさん(58)、お松の方役の俳優夏菜(なつな)さん(34)が7日、都内で会見した。それぞれ家族が金沢にゆかりがある2人は「故郷に錦を飾る感覚で表現したい」と意気込んだ。

 父が白山市出身の仲村さんは、金沢に住む親戚に今年の年賀状で「いつの日か百万石行列に出たいです」と書いたといい「まさかこんなに早くかなうと思わなかったので自分もびっくりしている」と笑いを誘った。

  ●文化レベル高い

 子どもの頃には夏休みにきょうだいで金沢を訪れていたという仲村さんは、金沢の印象について「文化レベルの高い歴史を感じるまち」と表現。加賀百万石の礎を築いた利家公は「激動の時代を生き抜く知恵と力を子孫に伝えてきたことを思うと、すごい人だったんだろうなと思う」と話した。

 この日が初対面だという夏菜さんについては「すごく頑張ってこられた方だという印象がある。その意味ではお松の方にぴったり」とうなずいた。

  ●初詣は尾山神社

 夫が金沢市出身の夏菜さんは出演が決まった際、「夫の家族からいつか百万石行列に出てくれたらなと言われていたので、家族が『やったー』と声を出して喜んでくれた」と振り返った。

 ここ数年の初詣は尾山神社で、玉泉院丸庭園を訪れることもあるといい、「金沢は初めての感じがしない、温かいところが好き」と話した。

 家族のために自ら江戸で人質となることを選んだお松の方に「聡明で芯が強くて勇気があって女性としても母としてもたくさん尊敬できる印象」と想像を膨らませた。仲村さんとの共演には「小さい頃から見てきて、実際お会いしてもダンディーで優しい。こんな利家の妻になれて光栄」と笑顔を見せた。

 時代劇のかつらをかぶることが楽しみとし「家族にも恥じない姿を見せながら皆さんと街を盛り上げたい」と力を込めた。

 百万石行列と入城祝祭は6月1日に行われる。3月の北陸新幹線敦賀開業を記念して停車駅の自治体からも参加し、北陸三県での広域連携をアピールする。

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