アトラクションが故障...とちのきファミリーランドで救助想定訓練 宇都宮、隊員のかけ声響き渡る

とちのきファミリーランドで行われた救出訓練

 【宇都宮】市南消防署は7日、西川田4丁目の遊園地「とちのきファミリーランド」で、アトラクション事故を想定した救出訓練を行った。

 同園を含む県総合スポーツゾーンは再開発が行われ、カンセキスタジアムとちぎや日環アリーナ栃木などが新たに整備された。来園者の増加も見込まれることから、同園での訓練を企画した。

 施設の技術担当者がアトラクションを案内しながら、想定される故障原因や緊急時の対応などを説明。同署員から「脱線の可能性はあるのか」「感電など救助活動時の注意点は」と質問が上がった。

 その後、懸垂型モノレールのアトラクション「空(そら)!行け!とちまる号」で、機械故障を想定した訓練を開始。同署の特別救助隊員が地上約10メートルのレールにはしごをかけてゴンドラに乗り移り、救助者に見立てた重さ約20キロのダミー人形を救助。休園日の園内に、隊員のかけ声が響き渡った。

 訓練後、芳村勉(よしむらつとむ)副署長は「今後も施設の関係者と連携を図り、さらなる技術や知識の習得に努め、類似する事故にも対応していきたい」と話した。

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