野球U-18W杯Vを報告 山形・武田、加藤コーチの経験共有

野球U―18ワールドカップの経験を伝える武田陸玖(左、山形中央高)と、アシスタントコーチを務めた酒田光陵高の加藤勇次監督=山形市・県スポーツ会館

 野球U―18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)で初優勝した高校日本代表メンバーの武田陸玖(りく)=山形中央高3年=と、アシスタントコーチを務めた酒田光陵高野球部の加藤勇次監督による報告会が7日、山形市の県スポーツ会館で開かれた。県高校野球連盟(高橋良治会長)が主催し、各校の関係者が参加し世界大会での経験を共有した。

 W杯は台湾で行われ、武田は3試合に登板し無失点、打者としては4試合出場で11打数4安打と活躍した。二刀流として力を発揮したことについて、加藤監督は「『困った時の武田』という存在だった。(チームを率いた)馬淵史郎監督も本当に心強く感じていたと思う」とたたえた。

 同世代のトップとプレーしたことに関し、武田は「彼らはオンとオフの切り替えがすごいと感じた。球場に入ると一気に雰囲気が変わる」と振り返った。DeNAにドラフト3位指名されてプロの道に進む左腕は「自分らしく楽しくプレーし、山形の皆さんに活躍を見せられるように頑張りたい」と抱負を語った。

 来春から硬式用バットが反発力を抑えた新基準に完全移行することに伴い、県高野連は同日、硬・軟式の加盟47チームに新基準バットを2本ずつ配布した。

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