風車2基建設で安全祈願 日本風力エネルギー 西海・中浦に2025年完成 長崎

工事の無事を祈った安全祈願祭=西海市西海町

 日本風力エネルギー(東京)が出資する中浦風力合同会社(同)が長崎県西海市西海町中浦地区で進めている中浦風力発電所の建設工事安全祈願祭が29日、現地であった。12月初旬に着工し、2025年春の完成を予定している。
 計画では、同地区の伊佐ノ浦公園周辺に、羽根の直径136メートル、支柱を含めた高さ約172メートルの風車2基(出力計7500キロワット)を設置。1基当たりの発電量は4200キロワットで、年間1850万キロワットアワーを見込んでいる。一般家庭の使用量約4000世帯分に相当し、九州電力に売電する。
 祈願祭には関係者ら約50人が出席。神事の後、中浦風力合同会社の職務執行者で、日本風力エネルギー代表取締役のラウル・リエンダ・セビージャ氏が「日本の脱炭素化に貢献していきたいと考えており、そのミッションの中で重要な一歩」などと語った。来賓の松川久和副市長と地元の辻道行中浦行政区長もあいさつした。
 日本風力エネルギーが16年、建設の検討を開始。翌17年度に建設地一帯が、市が策定した風力発電のゾーニング計画の事業推進エリアとなり、地元との協議などを重ねていた。

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