カンボジア海軍基地に中国艦船 米、影響力拡大を懸念

 【プノンペン共同】中国の支援を受けて拡張工事が進むカンボジア南西部のリアム海軍基地に中国海軍の艦船が寄港していることが8日、カンボジア軍関係者への取材で分かった。アフリカ東部ジブチの補給基地に次ぐ中国軍の海外拠点となる可能性が指摘されており、米国は影響力拡大に懸念を深めている。

 在プノンペン外交筋は、外国艦船は原則、リアム海軍基地から離れたシアヌークビル港に寄港すると指摘。基地への寄港は「極めて珍しい」とし、中国への傾斜を強めるカンボジアの姿勢が顕著だとの見方を示した。

 ティア・セイハ副首相兼国防相は自身のSNSに「カンボジア海軍の訓練に備え寄港している」と投稿した。

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