京都府福知山市の水道で「PFAS」一時目標値超える 発がん性指摘、原因不明

福知山市役所

 京都府福知山市は12月8日、三和町芦渕浄水場で行った水道の水質検査で、発がん性などが指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が国の暫定目標値を一時的に超過したと発表した。周辺の民家や事業所975戸に給水しているが、健康被害は確認されていないという。

 福知山市水道課によると、10月16日の定期検査で国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム)の1.5倍となる75ナノグラムを検出した。10月31日に実施した臨時検査では目標値を下回ったという。

 原因は分かっておらず、同課は年内に周辺住民への説明会を開くとともに、検査回数を増やすなどして監視体制を強化する方針。

© 株式会社京都新聞社