PCR検査の機材が“第2の人生”へ 2年半で延べ27万人 5類移行で役目を終えて検査センターは閉店「研究に使いたい」大学生から希望多数=静岡

2023年5月までに閉店した新型コロナのPCR検査センターで使用されていた検査機器など約200点が静岡大学に寄贈されました。

【写真を見る】PCR検査の機材が“第2の人生”へ 2年半で延べ27万人 5類移行で役目を終えて検査センターは閉店「研究に使いたい」大学生から希望多数=静岡

静岡大学で12月8日に行われた寄贈式では、アール アンド オーの鈴木延幸理事長から静岡大学の日詰一幸学長に目録が手渡されました。

寄贈されたのは、PCR検査センター静岡で検体の採取やPCR検査に使用された機材など約220点です。

<アール アンド オー地域医療介護ネットワーク室 小柳雅子室長>
「大学で研究したいと思っても、志とは別に予算を取れないことがある。機械を使って次に生かしてもらえれば」

アール アンド オーは、コロナ禍の2021年3月に民間の新型コロナウイルス検査センターとして、静岡県内で初めて静岡、浜松、三島の3店舗を開店しました。

静岡県内でオミクロン株が猛威を振るった2022年1月には、受付が始まる前から長い列ができるほどでしたが、5類移行などに伴いその役目を終え、2023年5月末までに閉店していました。

<アール アンド オー 鈴木延幸理事長>
「検査そのものは、この2年半で延べ27万人の検査をした。第2の人生として、大学で学生が扱ってくれることは大いにうれしいし、機械も喜んでいる」

静岡大学の日詰学長は「理工学部や農学部など学生から欲しいという希望が多く大変ありがたく思う」と感謝を述べました。

© 静岡放送株式会社