マルハニチロ広島工場が撤退 22年に火災、再建断念

煙が上がるマルハニチロ広島工場の火災現場付近=9月24日、広島市

 マルハニチロは8日、2022年9月の火災で操業を停止している広島工場(広島市)について、再建を断念して撤退すると明らかにした。事業環境と再建費用を考慮して判断したという。

 広島工場ではシューマイや弁当向けの冷凍食品を製造していた。火災当時、約450人が働いており、従業員の意向を踏まえ、別の工場への異動や退職などの対応を取った。

 広島工場は1960年に完成した。同社は「長年、地元雇用に貢献してきた中、撤退は苦渋の決断」としている。商品は火災後、他の工場で生産している。

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