リバウンドが勝負の鍵 山形ワイヴァンズ・9、10日にホームA千葉戦

練習でリラックスした表情を浮かべるマイケル・フィンケ=鶴岡市小真木原総合体育館

 バスケットボール男子・Bリーグ2部(B2)東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは8日、鶴岡市小真木原総合体育館で行われる第11節のA千葉戦(9、10日)に向け、同体育館で練習した。

 山形は8勝11敗で4位。3連敗中で3日の西地区・滋賀戦はリバウンドで相手を22本下回るなど劣勢となった。石川裕一ヘッドコーチはA千葉戦での勝負のポイントの一つにこのリバウンドを挙げ「相手に取らせないという意識が重要になってくる」と強調した。

 A千葉は17勝2敗で1位。9連勝中と波に乗る。8日現在、1試合平均86.3得点とB2屈指の攻撃力を誇る。空中戦も強く、リバウンド本数は山形を9.4本上回る同43.7本だ。強敵相手に攻守で積極性を示したい。

積極性でチームに勢い-フィンケ  今季新加入で身長208センチのマイケル・フィンケは、これまでの全19試合に出場し、3点シュートの成功率が44.9%とBリーグ2部の個人成績で首位を走る。「3点シュートで勝利に貢献する」と気を吐いている。

 3日の西地区・滋賀戦では両チーム最多26得点の活躍を見せた。試合には敗れたものの、チームを鼓舞するかのように内外から得点を重ね、フリースローも7本全て沈めてみせた。前日の試合で無得点に終わっていただけに、悔しさを力に変えた形だ。「積極性が結果に表れた」と表情を緩めた。

 ポーランドやエストニアなどでプレーしてきた。日本でのプレーに「少しずつ慣れてきている」とし、「シュートだけではなく、相手守備を引き付け、仲間のドライブを演出する」など、勝利を目指す強い思いでコートに立つ。

 9、10の両日は1位のA千葉と戦う。「連勝して良い流れをつくる。そのためにもシュートを打ち続ける」。チームを勢いづける覚悟だ。

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