横浜F・マリノスの新監督候補キューウェルが涙を呑んだ…2007年アジアカップの日本代表イレブンと背番号

ケヴィン・マスカット監督の退任を発表した横浜F・マリノス。

後任候補に元オーストラリア代表ハリー・キューウェル氏が浮上している。45歳になった同氏は現在セルティックでアシスタントコーチを務めている。

『Sky Sports』によれば、セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は日本からの関心を認めたうえで、「ハリーとそのことについて話したが、どれほど先かは分からない。まだここで働いているが、関心には驚かない。才能があるからね。彼はこれまでも監督をしたことがあるので初めてのことではない」と述べたという。

彼が監督を務めてきたのは、イングランド。クローリー・タウンでは57試合で18勝12分27敗、ノッツ・カウンティでは15試合で3勝4分8敗、オールダム・アスレティックは41試合で17勝6分18敗、バーネットでは7試合で2分5敗。

そんなキューウェルと日本代表は3度対戦している。2006年のFIFAワールドカップ、2007年と2011年のアジアカップだ。

東南アジア4か国の共催だった2007年のアジアカップで日本とオーストラリアは決勝トーナメント1回戦で激突した。

10番だったキューウェルが後半16分から出場するとコーナーキックから先制点を選出。その後、日本が同点に追いついた一戦は1-1のままPK戦に突入する。

キューウェルは1人目のキッカーに立つもPKを阻止されてしまい、結局、日本が4-3でPK戦を制した。

イヴィチャ・オシム監督が率いていたその試合の日本代表スタメンがこちら。

控えで投入されたのは、今野泰幸(2番)、佐藤寿人(11番)、矢野貴章(20番)の3人だった。

キューウェルら2人のPKを阻止したGK川口能活は、PK阻止の夢を見ていたそうだが、分析できない感覚だとも話していた。

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なお、キューウェルは2012年に代表を引退したが、最後にベンチ入りした試合は2012年6月の日本とのW杯アジア予選。何かと日本と縁があるが、Jリーグで指導する道を選ぶことになるのだろうか。

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