山形市の蔵王温泉スキー場で9日、安全祈願祭とスキー場開きが行われた。まだ積雪が少なく滑走できるのは一部ゲレンデのみ。地元の子どもたちがくす玉を割り今季オープンを祝い、関係者が本格的な降雪と利用者の無事故を祈った。
祈願祭は上の台ゲレンデで実施し、行政や観光関係団体などから計約120人が参加。神事に続き蔵王索道協会の大木剛裕会長がスキー場開きを宣言した。オープンを祝うプラカードを手にした「蔵王天狗(てんぐ)」、蔵王三小と蔵王二中の児童生徒の初滑り、パトロール隊出発などが披露された。
同スキー場によると、計14ゲレンデでこの日滑走可能は中央のみ。祈願祭などを行った上の台はまだ一般滑走はできない。ユートピアは当面土日曜のみの営業だが、当日朝に判断する。
主催した蔵王温泉観光協会の岡崎善七会長は「暖冬が見込まれる中、雪上でスキー場開きができたのは一安心」とし、新型コロナウイルス感染症の5類移行後初のシーズンインに「インバウンド(訪日客)需要を取り込みたい」と話した。