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富山県内の金沢美大出身作家による第49回けやき展(金沢美大同窓会富山支部、富山新聞社主催)は9日、富山市の県民会館で開幕した。若手から重鎮まで28人が日本画、洋画、彫刻、工芸、立体など計55点を寄せ、世代や所属会派を超えた同窓の美が来場者の目をくぎ付けにした。
10月に同大キャンパスが金沢市小立野2丁目の金大工学部跡地に移転したのを記念し、石川などの同窓会各支部の作家も賛助出品した。富山支部からは、支部長の齊藤晴之さんが漆を使った工芸「始まりの景」を出品。女性の美しさを追求した大門清廣さんの洋画「刻(こく)」シリーズや、金色を使って厳冬の富士山を描いた西藤哲夫さんの日本画「富士」も注目を集めた。
友人と訪れたパート従業員齊藤真実子さん(66)=南砺市=は「いろんな作風があり、友達と好みの作品について話し合うことが楽しい」と笑顔を見せた。写真が趣味の自営業永森一則さん(66)=富山市=は「絵画の構図など、撮影の参考にもなる」と刺激を受けた様子だった。
けやき展は、金沢美大の旧校舎にあったケヤキの木にちなんで名付けられ、年末を彩る総合美術展として毎年開催されている。入場無料で12日まで。開場時間は午前9時半~午後5時半(最終日は午後5時まで)。