兵庫県の加西市と小野市を結ぶ北条鉄道(加西市)で9日、子どもたちに人気の「サンタ列車」の運行が始まった。県内各地の親子連れらが、サンタクロースやトナカイ姿の学生ボランティアと一緒にクイズや歌を楽しみ、一足早くクリスマス気分を味わっていた。
北条町(加西市)-粟生(小野市)間を約50分かけて往復。車内は、通路に赤いじゅうたんを敷き、天井をモールで装飾。兵庫教育大(加東市)の学生有志が企画を考え、盛り上げた。
第1便には子どもや保護者約50人が乗り、クイズに挑戦。学生が「そりを引いているのはトナカイでしょうか」などと問いかけると、子どもたちは「マル」「バツ」と大きな声で答えていた。
最後に、サンタ姿の学生が大きな袋からプレゼントを取り出して配ると、子どもたちは「ありがとう」と言って受け取り、笑顔を見せていた。
丹波市の園児(6)は「クイズにいっぱい答えた。また乗りたい」と話していた。(敏蔭潤子)