「ひょうご安心ブランド」自販機でPR 米や肉、青果…認証食品をデザイン 豊岡・たじまんまに初設置

「兵庫県認証食品」をPRする自販機を除幕する関係者たち=豊岡市八社宮

 兵庫県産の農水畜産物などを認証する「ひょうご安心・推奨ブランド」をPRする自動販売機が6日、JAたじまの直売所「たじまんま」(豊岡市八社宮)にお目見えした。大手飲料メーカーの「キリンビバレッジ」(東京都)と、県による地産地消の拡大を目指した取り組みの一環で、設置は初めて。(阿部江利)

 県は2004年から、安心・安全な県内産食品の認証を続けており、現在は米や青果物、魚介、肉、卵、加工食品など約2400品が登録される。同社と県は14年、特産品のPRなどを目指す協定を締結。21年からは年1回、同社の商品を含む買い物をすると、県産の野菜セットや食育ツアーなどが当たる懸賞に応募できるキャンペーンも実施している。

 新しい自販機は、長くPRを続けられるとして同社が企画した。コーヒーや清涼飲料水などを扱う自販機の本体には、県のマスコット「はばタン」や同ブランドの名称が大きくあしらわれ、米や肉、魚介類、ブドウなど各地の認証食品もにぎやかに描かれている。売り上げの一部は、県民向けの食育イベントの運営に充てられる。

 この日は、関係者らが自販機の除幕式に臨んだ。同社近畿圏統括本部の谷井光一本部長は「特産品や地産地消に関心を持つ人が増えれば、担い手不足といった1次産業の課題解決にもつながる可能性がある。今後も支援を続けたい」と強調。JAたじまの太田垣哲男組合長は「生産者の励みにもなる」と話した。

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