バスケットボール男子・Bリーグ2部は第11節第1日の9日、各地で7試合を行った。東地区のパスラボ山形ワイヴァンズは鶴岡市小真木原総合体育館でA千葉と対戦し、99―109で敗れた。4連敗で通算成績は8勝12敗、順位は4位のまま。山形が鶴岡市でリーグ公式戦を戦うのは初めて。
山形はジェームズ・ベル、村上慎也、岡島和真、ティモシー・ホリフィールド、斎藤瑠偉(羽黒高出)が先発した。前半は3点シュートの打ち合いとなり、A千葉の木田貴明に6本中5本を決められるなど39―52で折り返した。後半は第4クオーターにベルの3点シュートなどで一時、7点差に詰めたが、最後に突き放された。
阿部龍星(山形南高出)が19得点、白戸大聖が17得点、村上が15得点、ベルとマイケル・フィンケが各13得点、ホリフィールドが11得点だった。
10日は同体育館でA千葉と再戦する。
【評】山形は守備の隙を突かれ敗れた。相手選手との間合いを詰め切れず、高確率で外角シュートを沈められた。フリースロー獲得数は山形の16本に対してA千葉は31本。A千葉にこのうち24本を決められたのも響いた。
守備にずれ、相手に余裕
9連勝中と波に乗るA千葉の壁は高かった。Bリーグ2部屈指の攻撃力を見せつけられ、109点を奪われた。石川裕一ヘッドコーチ(HC)は「失点を減らさないといけない」と守備での奮起を促した。
山形が武器とする外角シュートを逆に次々と沈められ、お株を奪われる格好となった。山形はインサイドに切り込む相手に引き付けられ守備にずれが生じ、シュートを打つ余裕を与えた。A千葉のアンドレ・レマニスHCは「追い込まれた形でのシュートではなかった。選手たちの打ちやすさにつながっていた」と勝因を口にした。
これで4連敗と苦しい状況が続く。石川HCは課題のリバウンドに触れ「相手を10本の攻撃リバウンドに抑えられたところは評価できる」と前を向いた。途中出場し、チーム最多の19得点を挙げた阿部龍星(山形南高出)は「自分で攻める場面と仲間を生かす場面を見極め、次こそはしっかりと勝ち切りたい」とリベンジを誓った。
もう1、2歩詰めて守らないと
石川裕一ヘッドコーチの話 3点シュート成功率(約)70%と、異常に高い数字を相手に残させたことが敗因。個の能力が高い選手たちに対し、もう1歩、2歩を詰めて守る必要がある。守備の1対1で全員がプライドを持ち、戦わないといけない。