全中学校に「不登校専用教室」設置へ 京都府城陽市「来やすくなるような居場所に」

城陽市役所

 京都府城陽市は市内の全中学校で、自分の教室に入りづらい不登校などの生徒のために、専用教室の設置を進めている。授業やカウンセリングを行い、居場所や教育機会の確保につなげる。関連予算案を市議会12月定例会に提案した。

 既存の空き教室を活用し、少人数対応のための整備費を補正予算案に計上した。今年8月に企業版ふるさと納税で受けた教育事業への寄付金500万円を充てる。

 市内には本年度1学期時点で不登校の中学生が約40人いるという。専用教室は来年度からの利用を予定。市内5中学校のうち1校は、すでに導入を終えている。市教育委員会教育総務課は「学校になるべく来やすくなるような居場所になれば」としている。

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