世界遺産30周年記念、姫路城のマンホールふた寄贈 地元の鋳物メーカー虹技「魅力発信のお手伝い」

11月に姫路お城まつりで披露された世界遺産登録30周年記念のマンホールふた=姫路市本町(撮影・辰巳直之)

 姫路城が今月、世界遺産登録30周年を迎えるのを前に、兵庫県姫路市大津区の鋳物メーカー「虹技」が記念デザインのマンホールふたを製造し、同市に寄贈した。姫路城前交差点近くの歩道に今月下旬にも設置され、観光客の目を楽しませる。

 同社はマンホールふたの製造では全国3位。県内のシェアは65%に上る。今回のマンホールは直径60センチで、大天守と小天守を描く記念事業のロゴマークをあしらった。「30th ANNIVERSARY」と刻んでおり、表面に滑り止め加工も施した。

 同社は過去には、大天守を写実的に描いたデザインのふたや、秋祭りの屋台や毛獅子舞をデザインしたふたを大型にしたモニュメントを製造、設置している。

 30周年記念のマンホールふたは11月に開かれた姫路お城まつり会場で市民にお披露目された。同月には市から同社に感謝状が贈られ、山本幹雄社長は「社の技術力を生かし、姫路の魅力を全世界にPRするお手伝いをしていきたい」と話していた。(井上 駿)

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