大勝のS世田谷、PK戦制したAハリマらが5回戦進出!WEリーグ勢との対戦へ【皇后杯】

皇后杯5回戦進出を決めたスフィーダ世田谷FC[写真:©超ワールドサッカー]

10日、第45回皇后杯4回戦の4試合が各地で行われた。

静岡県の藤枝総合運動公園サッカー場では2試合が行われ、第1試合ではスフィーダ世田谷FCvsニッパツ横浜FCシーガルズのなでしこリーグ1部南関勢対決が行われた。

試合は早々の7分に動く。ボックス右脇でのFKを起点にS世田谷は大竹麻友が先制点を奪うと、2分後にも足の長いFKを大竹が落とし、三本紗矢香が右ポケットから対角へ流し込んだ。

27分には望月麻央、前半終了間際には新堀華波と、ニッパツに流れが傾きかけたタイミングでS世田谷は効果的にネットを揺らし、大量4点のリードで前半を終える。

後がないニッパツもハーフタイムに松本莉緒、櫻井まどかと攻撃的なカードを切り、後半の立ち上がりに攻勢をかけたが、S世田谷は65分に新堀が再びゴールを奪い、点差を拡大。PKで1点を返されたものの、5-1と大量得点を奪ってリーグ戦の借りを返し、日テレ・東京ヴェルディベレーザの待つ5回戦へと駒を進めた。

同会場の第2試合では快進撃が続くなでしこ2部のヴィアマテラス宮崎と、なでしこ1部のASハリマアルビオンが顔を合わせた。

キックオフ直後から勢いを持って入ったのはヴィアマ。こぼれ球に反応した嘉数飛鳥が見事な一振りを叩き込み、早々の5分に試合を動かすと、3分後には齊藤夕眞が右ポケットをえぐってのカットバックから福丸智子が決めてリードを広げる。

出はなをくじかれたAハリマも徐々にボールを握り始めると37分、右サイドから山岸夢歩の上げたクロスがGK馬場ひなのの頭上を超えてそのままゴールイン。1点を返して以降は主導権を掌握し、72分には左サイドバック・阪中澪のクロスに内田美鈴が頭で合わせて皇后杯3試合連続ゴール。試合を振り出しに戻した。

試合は延長戦までもつれ込み、勢いのままにAハリマが99分に亀井七奈のゴールで逆転したが、109分に吉田紫穂がこの日2枚目の警告を受けて退場に。数的優位となったヴィアマがここぞとばかりに反撃に転じ、途中出場の永冨裕梨が114分に同点弾をマーク。3-3で120分を終え、試合はPK戦に突入した。

PK戦ではヴィアマの1人目・齊藤がGK竹下奏彩に阻まれたのに対し、Aハリマは5人全員が成功。上位カテゴリーの意地を見せ、INAC神戸レオネッサとの対戦へと駒を進めた。

また、宮城県のセイホクパーク石巻 石巻フットボール場では、愛媛FCレディースが藤枝順心高校を3-1で、日体大SMG横浜が伊賀FCくノ一三重をPK戦でそれぞれ下し、5回戦進出を決めている。

5回戦からはWEリーグ勢も登場。試合は16日、17日に各地で行われる。

◆皇后杯4回戦
12月10日
藤枝順心高校 1-3 愛媛FCレディース
ヴィアマテラス宮崎 3-3(PK4-5) ASハリマアルビオン
伊賀FCくノ一三重 1-1(PK2-4) 日体大SMG横浜
スフィーダ世田谷FC 5-1 ニッパツ横浜FCシーガルズ

◆5回戦組み合わせ
12月16日
三菱重工浦和レッズレディース vs 日体大SMG横浜
サンフレッチェ広島レジーナ vs セレッソ大阪ヤンマーレディース

12月17日
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース vs ノジマステラ神奈川相模原
マイナビ仙台レディース vs 愛媛FCレディース
INAC神戸レオネッサ vs ASハリマアルビオンAC
長野パルセイロ・レディース vs アルビレックス新潟レディース
日テレ・東京ヴェルディベレーザ vs スフィーダ世田谷FC
大宮アルディージャVENTUS vs ちふれASエルフェン埼玉

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