今年のテーマは「頭ケ島天主堂」 新上五島・中山さん夫妻宅、イルミネーション

イルミネーションに彩られた中山さん方=新上五島町

 新上五島町有川郷のタクシー運転手、中山利之さん(63)方が今年も華やかなクリスマスイルミネーションで飾り付けられた。今回のテーマは町内の「頭ケ島天主堂」。地域住民や観光客らも見学に訪れ、年末年始の夜の風物詩となっている。
 中山さんが2010年ごろ、同僚らと一緒にライン状のライトを購入し、外壁に飾ったのが始まり。少しずつチューブライトやサンタクロースのモチーフなどを増やし、今では隣の親戚宅の外壁も利用する大がかりなイルミネーションに。
 妻の恵子さん(63)によると、チューブライトは合計で約100メートルは使っている。注意が必要な配線に関しては、県立上五島高電気科卒の中山さんの電気工事士の資格が生かされているという。
 点灯開始は毎年11月23日で、その年の大きな話題をテーマにしている。2018年は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録を祝い、地元の構成資産、頭ケ島集落にある頭ケ島天主堂をあしらった。五島列島を舞台にしたNHKドラマ「舞いあがれ!」や東京五輪をテーマにしたことも。今年は同遺産登録5周年を記念し、再び頭ケ島天主堂をテーマにした。
 中山さん夫妻は「せめてこの時期だけでも明るくにぎやかにしてみたかった。喜んでもらえるのが何よりうれしい」と語る。点灯時間は午後5時半~同10時半、1月8日くらいまでの予定だ。

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