有料化で期待高まるも…放課後児童クラブの正規指導員に50人近い欠員が常態化 広島市

広島市の放課後児童クラブで、正規採用の指導員の数が、約1割足りないことが、常態化していることがわかりました。

今年度から有料化している広島市の放課後児童クラブでは、指導員の配置基準が、「40人以下の1クラスあたり2人」となっています。

広島市では放課後児童クラブの対象が「6年生まで」となって以降、利用人数が約7割増加しました。

このため正規の指導員が不足し、少なくとも3年前からは、例年50人程度、多いときでは、75人足りない状態になっています。今年度も定数563人に対し、4月当初は64人不足していて、現在も49人足りない状態です。

8日の議会では、この状態について、改善を求める声が上がりました。

広島市議会 大西理 議員(共産党)
「欠員クラスでは、1人の指導員にかかる仕事量が増え、疲弊が続き、そのことが退職動機になるという悪循環が続いていると聞いています」

広島市は、足りない部分には臨時指導員を配置していますが、今後は、広報活動を強化することなどで指導員不足をなるべく早期に解消したいとしています。

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