【香港】海外専用日本酒、ペアリングイベントでPR[食品]

輸出専用の日本酒・米焼酎ブランド「流觴」は、香港の飲食店や小売店に向けたペアリングイベントを開催した=8日(NNA撮影)

福島県只見町の米焼酎メーカー「ねっか」などが立ち上げた輸出専用の日本酒・米焼酎ブランド「流觴(りゅうしょう)」は7~8日、香港の飲食店や小売店に製品の特性を知ってもらおうと、同ブランドの酒と料理を合わせたペアリングイベントを開催した。

イベントは7日に一般消費者向け、8日に関係者向けに開催された。8日は原料となるコメや製造過程について詳しい説明があった後、参加者に酒と料理が振る舞われた。

参加した日本酒小売店「八百萬屋」の杜偉洛(カーマン・トー)社長は「どの酒もとても高品質。価格に応じて取り扱うつもりだ」と感想を語った。イベントには在香港日本国総領事館の岡田健一総領事(大使)も参加した。

ねっかの脇坂斉弘・代表社員は「新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに香港に来ることができ、イベントで直接反応が見られることがとてもうれしい。試飲した参加者の感想を商品に反映させ、これからも香港の方々と世界に向けて酒を造っていきたい」と語った。

流觴の輸入事業を手がける日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)香港支部の楊帆(アイバン・ショーン)支部長は「これまでは中~高所得層をターゲットとしていたが、より大衆的な層にも広めたい。来年は香港のレストラン、ホテルでのプロモーションを強化する」とコメント。一方、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に関連した風評被害は流觴の売り込みにも影響を与えたといい、「香港の福島県産物への偏見をなくしたい」と強調した。

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