【台湾】三菱電機、台湾企業とOTセキュリティーで提携[IT]

三菱電機は11日、サイバーセキュリティーソリューションの開発・販売を手がける台湾のTXOne Networksとオペレーショナルテクノロジー(OT)セキュリティー事業の持続的拡大を目指し、技術開発およびマーケティングにおける長期的な協力関係構築のための協業契約を締結したと発表した。

三菱電機によると、これまでITシステムとOTシステムは切り離されていたが、モノのインターネット(IoT)やデジタルトランスフォーメーション(DX)の出現により、ITとOTの融合は進んでいる。その結果、特に半導体や自動車をはじめとする製造業を狙ったサイバー攻撃によって生産停止に追い込まれるという事例が発生するなど、工場に対するセキュリティー対策の重要性は高まっていると説明した。三菱電機は、これらのサイバー攻撃から製造現場を守るためワンストップOTセキュリティーソリューションを提供している。

今回の協業契約締結により、両社は三菱電機が提供するアセスメントや保守運用などのサービスおよび制御機器・システムと、TXOne Networksが提供するOTセキュリティー製品を組み合わせる共同開発を通じ、OTセキュリティーの新たな価値を創出するとした。

三菱電機は「生産性、効率性と安全性を両立するOTセキュリティーソリューションを提供することにより、さまざまな製造業のサプライチェーン(供給網)全体のセキュリティーレベルの向上に貢献していく」とコメントした。

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