長崎ヴェルカ競り勝つ! FE名古屋に72-67 バスケットB1

【長崎ヴェルカ-FE名古屋】第2クオーター9分、ヴェルカのチャンがリバウンドを確保する=県立総合体育館

 バスケットボール男子のBリーグ1部(B1)第11節最終日は10日、長崎県長崎市の県立総合体育館などで12試合が行われ、長崎ヴェルカは中地区のFE名古屋に72-67で競り勝った。通算12勝7敗で西地区3位。
 ヴェルカは14-19で入った第2クオーター、松本の堅守から流れをつかんだ。スチールから速攻を決めて点差を縮め、2分にチャンの3点シュートで21-21の同点に追い付いた。ボンズのゴール下、ブラントリーのドライブなどで得点を重ね、35-33で折り返した。
 第3クオーターは開始直後のボンズの3点シュートを皮切りに松本らがドライブで連続得点。小針を中心に守備の強度も一段階上がった。58-53で迎えた第4クオーターはブラントリー、松本、馬場の3点シュートが立て続けに決まり、3分までに67-53と14点差をつけた。その後はインサイドから4連続ゴールを許したが、9分に狩俣が3点シュートを決めて突き放し、最後は5点差で逃げ切った。松本がチームトップとなる19得点を挙げる活躍をみせた。
 西地区は琉球が中地区の信州に83-79で競り勝ち、通算15勝4敗で首位をキープ。2位の名古屋Dは東地区の千葉Jを99-71で下した。
 ヴェルカは13日、天皇杯全日本選手権3次ラウンド(東京・アリーナ立川立飛)でA東京と対戦する。B1第12節は15~17日に各地で24試合を実施し、ヴェルカは16、17日に長崎市の県立総合体育館で再びA東京との2連戦に臨む。

◎チャンがリバウンドで存在感

 FE名古屋との第1戦(9日)で持ち味の積極性を出し切れずに敗れた長崎ヴェルカが、第2戦はしっかりと修正して白星を飾った。前田監督の「ヴェルカスタイルを体現し続ける」という指示通りに序盤から全員が攻守にハードワーク。特に守備では、失点を今季最少となる「67」に抑えた。
 その堅守を支えたのが「ハードなプレーを見せ続けようと思っていた」というチャン。第1戦で27得点と活躍した相手外国人選手に対して、身体を張ってディフェンスリバウンドを何度も確保した。攻撃でもリードされた場面で3点シュートを2度決めて相手の勢いをそいだ。
 次節の相手はB1で2度の優勝を誇り、今季16勝3敗で東地区首位を走るA東京。13日の天皇杯3次ラウンドと合わせて3連戦となる。前田監督は「日本のトップチームに対してもチャレンジをして(ファンに)勝ちを届けたい」と静かな闘志を燃やしていた。

【長崎ヴェルカ-FE名古屋】第3クオーター5分、ヴェルカの小針がドライブインからシュートを決めて50点目=県立総合体育館

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