日本風力開発を買収へ インフロニア、2千億円で

 準大手ゼネコンの前田建設工業を傘下に持つ持ち株会社インフロニア・ホールディングスが、風力発電の日本風力開発(東京)を買収する方針を固めたことが12日、分かった。米投資ファンドのベインキャピタルから全株を取得し、買収額は約2千億円に上る見通し。事業領域を広げて新たな収益源を確保する狙いがある。同日の取締役会で正式決定する。

 日本風力開発は1999年に設立され、国内外で風力発電の開発事業を手がける。洋上風力発電事業に絡んで衆院議員の秋本真利被告=受託収賄罪などで起訴=に多額の資金を提供したとして、前社長が贈賄罪で在宅起訴されており、買収後は企業統治の強化も課題となりそうだ。

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