足元ぽかぽか眼前パノラマ 戸沢で最上川下る「こたつ船」

足元を温めながら舟下りを楽しむことができる「こたつ船」=戸沢村

 舟の中で温まりながら最上川を下る「こたつ船」が戸沢村で運航されている。国内外の旅行客が、こたつに入りながら、船頭の軽快なガイドと最上峡の景色を楽しんでいる。

 こたつ船は最上峡芭蕉ライン観光(同村、鈴木富士雄社長)が毎年冬に企画している。同村古口の戸沢藩船番所から乗り込み、約50分間の舟下りが楽しめる。俳優としても活動する「船頭役者」の山科亨さん(45)が「最上川舟唄」を披露し、舟運の歴史を紹介すると、乗客からは拍手が送られた。

 鶴岡市から生後3カ月の長女と家族3人で訪れた土田夏美さん(36)は「初めて舟下りを体験し、改めて地元の魅力に気付くことができた」と話した。来年3月までの運航を予定している。

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