能登町宇出津の県無形民俗文化財「あばれ祭(まつり)」を園児に疑似体験してもらう段ボール製のキリコが古くなり、園児の保護者らが12日までに2基を新調した。キリコは宇出津地区のしらさぎ、ひばり両保育所に贈られ、園児はさっそく祭り気分に浸った。
新調されたキリコは全長約3.5メートル、高さ約2.2メートル、重さ約20キロ。大きさはあばれ祭で使われるキリコの約3分の1で、園児向けに重量を抑えた。約30年前作ったキリコの傷みが激しかったため、保護者らが約3カ月かけて作り直した。
しらさぎ保育所の小田晴斗ちゃん(5)は「少し重いけど、キリコを担ぐのは楽しい」と声を弾ませた。上端正美所長は「製作を快く引き受けてもらい、感謝している。大いに活用したい」と話した。