八尾高、成績閲覧可能に 教員がデータ保存先誤る

 富山県教委は12日、八尾高で一時、2年生が同学年の生徒のテスト結果や評価を閲覧できる状態になっていたと発表した。担当教諭が1科目の成績データを、誤って2年生も閲覧できるクラウド上のフォルダに保存したためだという。同校のアンケート調査では生徒3人が目にしたと判明。現時点で外部への拡散は確認されていない。

 県教委によると、8日午前11時49分から9日午後1時3分までの間、2年生全146人の氏名と1学期の成績、そのうちの1クラス40人の2学期の成績が閲覧可能となっていた。科目については教員の特定につながるとして明らかにしていない。

 生徒が学校に報告したことで発覚し、直ちに生徒が閲覧できないようにデータを移した。同校では11日、生徒に説明、謝罪し、保護者に対しておわびの文書を配布した。

 12日、県庁で日下泰夫校長と番留幸雄県立学校課長が会見し、経緯を説明。番留課長は同日付で全県立学校に情報管理を徹底するよう通知を出したとし「生徒や保護者に心配と迷惑を掛けてしまい、おわび申し上げる」と述べた。

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