落としたバッグに他人のカード多数 遺失物届出した男を逮捕 特殊詐欺と関わりか

下京署

 京都府警下京署は12日、犯罪収益移転防止法違反の疑いで、住所職業不詳の男(37)を逮捕した。

 逮捕容疑は、他人になりすまして使用する目的で、氏名不詳者から銀行のキャッシュカード1枚を譲り受け、暗証番号の提供を受けた疑い。このカードの口座は、過去の特殊詐欺事件で振込先として利用され、金が引き出されていたという。

 12日午前9時45分ごろ、京都市下京区の京都駅警備派出所に容疑者が「バッグを落とした」と遺失物届の提出に訪れた。警察官がそれまでに派出所に届いていたバッグを確認したところ、他人名義のキャッシュカードが多数入っていたという。黙秘しているという。同署は、カードが使われた特殊詐欺事件との関わりや余罪を調べている。

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